「鬼才」アンドレア・フランケッティが造るエトナのワイナリー
イタリア・シチーリア島の北西部に位置するエトナ火山。
いまだ火山活動を続けるこの山の斜面でワイン造りを始めたのが、トスカーナの鬼才、アンドレア・フランケッティ氏でした。昔は低価格のバルクワインを生産していたこの地を訪れたフランケッティ氏は、この場所のポテンシャルに心を奪われました。
エトナ火山の北斜面、なんと標高1,000mを越える場所にあるこの地は、火山灰と溶岩が風化し粉末化した土壌はミネラルを豊富に含み、そこには樹齢100年を超えるという、古木のネレッロ・マスカレーゼが広がっています。
その地で2000年にパッソピッシャーロ社の歴史は始まりました。
最初のワインは「パッソピッシャーロ 2001」。そして2005年には「フランケッティ」をリリース。プティ・ヴェルド種とチェザネーゼ・ダッフィーレ種で構成されておりました。
その一方でシャルドネ100%の「グアルディオーラ」も産声を上げました。
そして2008年、新たに4つのワインが加わることになります。
「キアッペマチーネ」「ポルカリア」「シャラヌオーヴァ」「ランパンテ」と、畑の名前(Cru)が入ったコントラーダシリーズです。
フランケッティ氏は、この地(エトナ)はブルゴーニュに負けず劣らずの畑の個性を表現できるエリアであると確信していたので、単一畑ワインの考え方を取り入れました。
その考えの通り、上記4クリュの個性は全く異なり、非常に趣深いワインが展開されています。(2011VINよりグアルディオーラの畑からできるネレッロ・マスカレーゼ種のコントラーダ「グアルディオーラ」の生産も始まります。)
上記のように、「コントラーダシリーズ」は彼の想いが詰まったワインなのです!
地球の熱い活動を感じるテロワール!
地球創生の時代に海の底から地殻変動でできたイタリア半島。最も大きな圧力で突き上げられたエトナな今でもマグマが吹き出る活火山です。そこに人間がブドウを植え、出来たワインを口にする。ロマンを感じずにはいられません。
世界で最もミステリアスなぶどう!
イタリア最南部で太陽の降り注ぐシチリア・エトナ。暑いはずの土地ながら、ワインに濃さや過熟感は全くありません。むしろ綺麗な酸、赤果味など、ほとんどブルゴーニュ産のピノ・ノワールのような表情を出す品種がネレッロ・マスカレーゼです。
非常に信頼の置ける男(責任者:ヴィンチェンツォ・ロマウロ氏)
地元出身でワイナリー設立当時から従事。現在パッソ・ピッシャーロの責任者。フランケッティと常時コンタクトを取りながら作業を進める。フランケッティ曰く「非常に信頼の置ける男」。