★2015VTが「デキャンター」91点。
★「ドメーヌ・ミッシェル・グロ」はヴォーヌ・ロマネの名門グロ家の長男ミッシェルのワイナリーです。

★「フォンテーヌ・サン・マルタン」区画のモノポールで造られるスペシャルキュヴェ。
★豊かなアロマとミネラル感があり、奥行きのある味わいです。

1976年に父ジャンが森の開拓に着手し、続いてミッシェルが畑の再建に取り掛かり、ピノノワールは1981年〜86年に植樹。樹列間隔は2.60mメートル、棚の高さは1.80m。等高線のカーブに沿って植えてあり、階段状の畑。

アルスナン村のフォンテーヌ・サン・マルタン区画。標高350〜390ｍ、東南東向きの斜面。栽培面積約4ha。『ペルナンの泥灰土』と呼ばれるジュラ紀オックスフォーディアン後期の石灰と泥灰土が混ざった土壌。

オート・コートから単独キュヴェとして新たに独立したモノポール。深みのある濃密なアロマとミネラルに富む張り詰めた味わい。熟成のポテンシャルを秘めたワイン。

【品種】ﾋﾟﾉ・ﾉﾜｰﾙ
【原産地】ｺｰﾄ・ﾄﾞ・ﾆｭｲ
【原産地呼称】A.C.ｵｰﾄ・ｺｰﾄ・ド・ﾆｭｲ
【ﾀｲﾌﾟ】赤･ﾌﾙ･750m

＊オークの大樽で6ヶ月、その後ワンランク上級のワインに使用した小樽に移して12ヶ月熟成。前に入っていたワインのアロマが少し加わり、複雑な味わいが育まれる。澱引きはMLF後に一度だけ。卵白で清澄を行う。

グロ家のオート・コート・ド・ニュイはニュイ・サン・ジョルジュの東約7kmの所に位置します。ラズベリーやチェリーのような果実味に富み、程よいボディが心地よい赤ワインです。 

【ドメーヌ・ミッシェル・グロ】Domaine Michel Gros

◆ヴォーヌ・ロマネの名門”グロファミリー”を牽引、エレガントで深みある唯一無二のスタイルを確立◆

初代のアルフォンス・グロに始まった、ブルゴーニュの名門グロ家。息子のルイ＝ギュスターヴ・グロによってその礎が築かれます。その孫ルイ・グロから畑の一部を引き継いだ息子のジャン・グロは、多くの改革を行いその後のドメーヌの発展に大きく貢献、グロファミリーを世に知らしめました。その後、畑は相続により分割されましたが、ジャンの後継者となったのは長男のミッシェル・グロです。ミッシェルはボーヌ大学で醸造学を学び、1979年にオート・コート・ド・ニュイの2haの畑から初めてのワイン造りをスタート、自身のドメーヌ名で伝統の名に恥じぬ素晴らしいワインを造り続けています。

現在所有する畑は23haで平均収穫量は40hl/ha。グロ家の看板であるモノポール、ヴォーヌ・ロマネ一級「クロ・デ・レア」は、1995年に先代ジャン・グロが引退した際、ミッシェルが譲り受けた区画です。そして2番目のモノポール「フォンテーヌ・サン・マルタン」は、ジャンとミッシェルで40年の月日をかけて造り上げた区画。2014年ヴィンテージを皮切りに、オート・コート・ド・ニュイ単一畑のキュヴェとして赤白ともにリリースしました。

赤ワインの醸造は、全て除梗、培養酵母を用いて10〜12日間開放槽でのアルコール発酵。半ばまでは日に2回のルモンタージュを、以降は日に2回のピジャージュを行います。樽に移し18ヶ月の熟成。新樽の平均的な使用率はヴィラージュ30〜40%、一級50〜80%、特級100%。白ワインの醸造は、収穫後すぐに圧搾、タンクで発酵。発酵途中で樽に移し、ゆっくり発酵を行います。新樽比率は約20％。バトナージュは、約10日ごとのウイヤージュの際に行い、マロラクティック発酵終了時の澱引きまで続けます。ミッシェルは、骨格がしっかりしていて端正、それでいてピュアでエレガントな独特な調和を持ったワインを造り出します。それは、造り手の誠実さが伝わってくるようななんとも味わい深いワインです。控えめながら、ブルゴーニュワインの真髄を味わえるような深みのある、そんなワイン造りをしているドメーヌです。